岡山のプロパガンダの見分け方


今。岡山の公共交通の未来が危うい… 」

吉備線 LRT化 160億円超必要 ” by 山陽新聞社さん.

路面電車岡山駅乗り入れで具体案 ” by 山陽新聞社さん.


上記。地方紙が伝えるように、岡山市民の総意(同意)なき JR吉備線のLRT化が既成の事実に掏り替えられようとしています。岡山県は自然に恵まれたノンビリ晴れの国であり、今を生きる人々に南海トラフ巨大地震の記憶はなく、阪神・淡路大震災東日本大震災は遠い世界の人ゴトで、まさに平和ボケしていると言っても過言はなさそう。

被災時。甚大な被害を被り、復旧に莫大な費用と、長時間を要するLRT(路面電車)

地震大国ニッポンの記憶と記録を無視し、路面電車を延伸しようと画策したり。新たに敷設を目論む岡山の路面電車(LRT)推進派を、説得する機会を模索しています。

Shinchi Sta 20110404.jpg
"Shinchi Sta 20110404" by Kuha455405 - 投稿者自身による作品. Licensed under GFDL via ウィキメディア・コモンズ.


岡山の未来が健やかであるために、また、岡山に暮らす子孫に想いを馳せるとき、近い将来の新しい公共交通システムの根幹を担うのは、循環型のEVミニバスや、2020年頃には実用化されると聴く自動運転車。よもや営業距離の短いJR吉備線に160億円超の公金を浪費してしまえば、『岡山市(岡山県)公共交通機関の問題の本質』は解決されるどころか、未来の公共交通インフラの選択肢は潰えて、岡山の公共事業の息の根は止まります

あらためて新規のLRT敷設が孕む被災時のリスクを列記しておきましょう。

巨大地震等、路面電車(LRT)が被災した場合… 】
軌道の寸断、架線が倒壊した路面電車は忽ち機能せず
全線不通に陥りやすく、緊急車両の巨大な妨げになる
・重厚な車両の撤去は住民では難しく、復旧の障害物にも
・復旧にかかる時間が長大ゆえに復興は長期化してしまう
撤去費用が加わるため、LRTの復旧コストは計測不能

加えて次世代型の交通インフラが担う被災時の役割も列記しておきましょう。

コミュニティEVミニバスが被災した場合… 】
・倒壊ビルや家屋の間を縫うように走行することができる
・救急車や緊急物資の搬送等、用途に合わせて早変わり
・被災した車両は、緊急時の電源(バッテリー)として利用
・軽量な車両の撤去は数名で可能で、障害物になりにくい
・他府県から応援(追加)車両を素早く支援してもらえそう

※ ご参考。岡山市のホームページより
防災情報マップ(岡山市地図情報) > 『地震防災マップ(2種類)について

※ ご参考。不採算により1972年、廃線になった
横浜市の市電に関するコラム『横浜の路面電車、名残はどこにある?


阪神・淡路大震災。3日後の西宮

1995年1月17日(火)。大阪の販社に出向していた私は枚方の寝床で、過去に記憶のない地響きを感じて間もなく、激しい縦揺れに見舞われた。その三日後。神戸営業部に所属していた同僚の安否を気遣い、大阪日本橋から自転車で尼崎市を目指し、武庫川を渡り西宮市へ到達たちまち修羅場を垣間見る。倒壊家屋、瓦礫の山…消したい記憶……。

そうして20年がすぎた今。岡山市に暮らす私は、そこで得た教訓を、岡山地方の後進に有用なものとして伝えたい。のんびり晴れの国おかやまは、災害の少ない県と聞こえはいいが、それでも約90 - 150年スパンで起こる “ 南海トラフ巨大地震 ” の被災エリアに位置するわけで、M8 - M9規模の30年以内の地震の発生確率は、60 - 70% と記される。

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"Daikai Sta d026" by 神戸市 - 阪神・淡路大震災「1.17の記録」(写真コード:d026). Licensed under CC BY 2.1 jp via ウィキメディア・コモンズ.


他にも岡山近郊のみならず、オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーを含む地域は完全に壊滅すると伝わる、米国北西部の「カスケード沈み込み帯」でひとたび地震が発生すれば、巨大津波は日本へ押し寄せる。

今後50年以内に75%の確率で発生するとの予測も… “ 巨大津波が日本も襲う、M9の米国北西部地震:50年以内に発生? ” by WIREDさん.


JR吉備線に最適な、Bus Rapid Transit

地震に津波。日本の事情を熟考するほどに、営業距離の短い吉備線のLRT化や岡山市の路面電車の延伸はナンセンスとしか申し上げようがありません。鉄道が適しているのは、長距離大量輸送を担うJR貨物や、新幹線や特別急行など乗客の高速輸送、首都圏はじめ大都市圏など人口密集地における人員輸送。なので目的に応じて復旧され、復興される理由がそこにある。ひとつ事例として、BRT(バス高速輸送システム)代替輸送が行われている大船渡線をご紹介。スマートに考えるとJR吉備線に新規投資するならBRT。とスグに解ります。

さらに追い打ちを掛けるようで恐縮ですが、JR吉備線と平行して走る国道180号線は上下2車線であり、バスの停車に伴い停滞が発生し易いことから30分に一本しか来ないJR吉備線をバス主体の大量輸送システム “ バス・ラピッド・トランジット(BRT)” に置き換え、路線バスを国道180号から専用レーンへ誘導するBRTは、地域に暮らす方々にとって願ったり叶ったりの交通システムと云えましょう。JR総社駅始発、総社市役所経由のイオンモール岡山行きや、備中国分寺始発のJR岡山駅経由、岡山後楽園行き。JR岡山駅始発の最上稲荷直行便や、吹屋ふるさと村(べんがらの里)始発の吉備津神社行きなど路線の設定は自在にバラエティ。

バス・ラピッド・トランジット(BRT)のメリット
・新設にかかる費用、保守点検に必要なコストは低廉
・現行の路線バスがそのまま利用でき、経済性に富む
国道180号の渋滞や停滞の解消に大いに貢献できる
・事故発生、車両故障時でも、全線不通にはなりにくい
・駅プラットホームやバス停留場の設置がフレキシブル
・観光バスの通行料を設定することで、より有益になる
消防車、救急車、パトカー等、緊急車両も利用可能
・被災時に要する復旧時間を短縮し、復興費用を圧縮

BRT黙殺のまま “ 吉備線LRT化が最適と位置付け ” by 山陽新聞社さん.
( 記事中、反対意見はなかったが「LRTとはどんなものか、市民の理解が進んでいない ――。この表記は、実に怖ろしい。一部の推進派と、莫大な公金が浪費されるLRT化事業の、将来的な善悪を判別できない人々による密室会合をもって結論に摩り替える、正に偏向報道。 )


なのに何故BRTの選択肢は早々排斥されたのか…。岡山の路面電車(LRT)推進派の目的は、地域住民の利便性ではなく、随契事業者やファミリー企業焼け太りさせるLRT化こそが主たる目的。そうした憶測は難くなく、なんとも切なくなるばかりですネ。さりとて意識の高い岡山県民・市民が吉備線LRT化のゆくえを静観し、よもや既成の事実にしてしまえば、そのツケ払いを将来世代に負わせることになり、未来の子孫を苦しめることになりましょう。

今こそ健やかな岡山の未来を願うサイレント・マジョリティの踏ん張りどころ!




車体価格、車両価格の比較
日野ポンチョ 1541万円 < メルセデス連接バス 6700万円 < MOMO 2億4千万円

ご参考 : 日本における最近のLRT事情(2008年)、MOMOの補助額1億1千万円

概算事業費(20Km)の比較 】 ※ 新潟市版 各システムの特徴・比較
BRT 110億円 < LRT 520億円 < 小型モノレール 1230億円

2009年新潟の新公共交通をつくる市民の会 設立 ⇒ 2015年9月5日開業予定


LRTを夢見るファンタジーな大人の電車ごっこには反対! 」

まさか南海トラフ巨大地震が起きるとは思わなかった…は通用しない !!

吉備線 LRT化 160億円超必要 ” by 山陽新聞社さん.

話を起点に戻し、上記のJR吉備線LRT化計画の素案第二弾に関する報道写真に観る人数の多さに驚愕。もはやこれは検討会議というより、付和雷同の頭数を利用した煽動罪すれすれのLRT化誘導キャンペーンと認識しておくことが重要。記事中「〜というように各パターンのメリット、デメリットも説明している。パターンごとの官民の事業費負担は示していない」と記載はあるが、究極のデメリット “ LRT(路面電車)の震災時のリスク ” に一切触れていないばかりか、事務方が官民の事業費負担を示していない段階で高給取りが大挙して行う会議もナンセンス。公費が浪費されていくことに岡山県民・市民は怒らなくてはなりませぬ (・へ・)

どうして岡山の先人は、LRTを選んだの…(涙)!? 未来の子孫への思いやりが大切 !!


燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや――。
岡山県民・市民がスマートな鴻鵠であることを只管、祈るばかりです。


偏向メディアと御用学者のプロパガンダ

岡山の街づくりを研究している私は早くからポートランドに注目しており、最近では『新しい「何か」が生まれる街ポートランド』や『「若者が引退しに行く街」 環境先進都市ポートランド』など紹介記事も続々。ポートランドは私にとっても憧れの街であり、また、国内では “ 柏の葉スマートシティ ” に着目。この岡山市を素晴らしい住空間に変えていくためには、やはり「ポートランド市開発局とMOUを締結」している “ スマートシティ企画株式会社 ” との協業が必須で、その目的と気概において、まち・ひと・しごと創生本部との連携に尽力している次第です。

その傍ら遅ればせながら岡山においても “ 西川カフェ「ポートランドのまちづくりから学ぼう」 ” という機運が醸成されているようで、一重に慶ばしい。喜ばしいことではあるけれど、注意すべきは御用学者と呼ばれることがないように、勉強会の目的が路面電車の延伸やJR吉備線のLRT化を擁護する希薄な内容一辺倒にならないことを謹んで諫言いたします。仮にも路面電車を主要テーマに据えるなら、ロールモデルはポートランドのトラムではなく、美しくはないけれども長距離営業している広島の路面電車を手本にすべき。そう付け加えておきましょう。


( 岡山の老獪な路面電車(LRT)の推進派は、ヨーロッパのトラムやポートランドのLRTを頻繁に引き合いに出すけれど、路面電車 日本一の広島電鉄には殆ど触れません )

私が痛感しているポートランドの魅力は、美しい街並みを創造するに至った「住民参加による合意形成」の仕組みとノウハウと、そこに導かれた多様性に富んだポートランダーにより醸成された独自の文化。枝葉末節、LRT がポートランドらしさではない。という認識を、念のため。さらに岡山の公共通機関の選択を含め、街づくりの方向性を決定するのは此の地により長く暮らす若者層であるべきだと考える私。従い幼少時分、車内お絵かきや運転手体験など路面電車ありきの固定概念を摺り込まれてしまった人々が安易にLRT化に煽動され、将来世代の可能性の芽を摘む公共交通のレガシーシステムを選択してしまわぬよう、様々な角度から未来の視点に基づき得られる情報の共有に努めて参ります。未来が健やかでありますように.人。


世界最先端の柏の葉スマートシティの公共交通に、LRT構想は見当たらず。そもそも未来の街づくりを学ぶのは、今やポートランドではなく、柏の葉なのですが……。

総括
営業距離の短いJR吉備線に160億円超の公金を浪費してしまえば、『岡山市(岡山県)の公共交通機関の問題の本質』は解決されるどころか、未来の公共交通インフラ(街づくり)の選択肢は潰えて、岡山の公共事業の息の根は完全に止まります

何故そんな愚策が進行するのか…。
それは岡山県民・市民のためにあるべき公共交通事業が全て民間に丸投げされており、生き残りをかける請負業者の、事業そのもの公共性を欠いてゆく。おかやま都市交通戦略連携会議等は民間企業の既得権益に配慮するための集会であり、その辺りから企画・立案される公共交通事業は事業者の利益を優先する内容に陥り易いと謂えましょう。

だからこそ、岡山市民の視点で公共交通政策を立案し、群雄割拠の民間企業の整理、統合を敢行。あらためて真の公共交通事業を担う部署としての岡山市交通局が必要になるわけです。岡山市が今スグ取り組むべきは、JR岡山駅前への路面電車の延伸や、よもやJR吉備線のLRT化ではなく、公共交通事業の責任をワンストップで負うことのできる、岡山市の政策局としての岡山市交通局の創設。ご理解いただければ嬉しく有り難く想います。


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